小エビーノの趣味録

趣味についてつぶやきます

囲碁についてのひとりごと

囲碁は楽しいボードゲームであるが、話題性が低い」

 これは私の個人的意見ではある。しかし、この意見に共感する人も少なくないだろう。

 まず言っておきたいのは、私は囲碁を多くの人に楽しんでもらいたいというスタンスである。

 そして、これは私の趣味である囲碁についての個人的な意見、感想であり、特定の団体等を批判するためではないことを記しておく。

 

 それでは冒頭の意見について話していこうと思うが、なぜ囲碁は話題性が低いという論調があるのか。

 ここではよく囲碁と比較される将棋についても軽く触れていきながら進めていく。

 

 まず、具体的な数値の明言は避けるが、レジャー白書という文献によれば囲碁や将棋の競技人口は減少しているという。

 とはいえ、そもそも囲碁と将棋では競技人口の規模がまるで違っており、直接的な比較はできないためここでは論じない。

 

 それよりも、私が気にしているのはライト層に対しての扱いである。

 これは囲碁や将棋に限ったことではないが、コンテンツを継続させていくには既存顧客だけでなく、たえず新規顧客を取り込んでいくことが必要である。

 

 ところで、ライト層が興味を持つきっかけは何だろうか。

 私はメディアであると考える。

 

 まず一つに時代的背景として、将棋の話題が先行したのも大きい。

 これは、数年前の情報番組の一幕。当時の藤井七冠が話題になったタイミングで「勝負メシ」という単語がよく聞かれるようになった。

 ここで重要なのは、この「勝負メシ」は将棋を知らないライト層でも分かることである。さらに付け加えれば、普段将棋に触れない層が一定数いる情報番組のコーナーで放送されたことである。

 この話題は、将棋のルールが分からなくても観戦のきっかけにもなる。これはライト層を取り込む際に非常に大きい。

 これによって、メディアが将棋に関連する話題を紹介しやすくなったと考える。

 こうしてメディアを通じて、観戦人口を増やしていった結果が、2023の流行語にもなった「観る将」という単語ではないのだろうか。

 

 また、現在将棋は、利用者数が増加傾向にある人気媒体「ABEMA」で多くのタイトル棋戦が視聴できる。一方、囲碁は多くの棋戦を日本棋院の公式Youtubeで中継している。

 中心メディアの違いではあるがこの差は大きい。「ABEMA」ではMLBやバラエティーなど多くのコンテンツを保有している。放送媒体こそネットではあるもののテレビ的な性格を有しているサービスであると言えるだろう。

 さらに、番組のクオリティという点で見れば、既存のテレビのノウハウを活かした「ABEMA」で放送されている将棋が有利であると考える。

 囲碁も放送内ではAI評価やプロ棋士の解説などを取り入れてはいるが、正直に言えば残り時間の見やすさや解説などで将棋を上回っているとは言い難い。

 

 ここまでは、一般的な視点から話題性について語ってきたが、ここからは個人的な視点から囲碁の普及について語っていく。

 私が個人的に囲碁の普及に必要だと思うモノ。それが対局アプリである。

 ここでいう対局アプリというものはスマホでできるものであり、パソコンでできる対局サイトとは別物であることを言及しておく。

 

「出先で囲碁が打ちたい」

 皆さんはこう思った経験はないだろうか。私は何度もある。

 ここで、スマホでできる対局アプリを比較してみよう。まず、日本将棋連盟公認の「将棋ウォーズ」と日本棋院公式の「幽玄の間」をみてみる。

 まず、無料会員でも違いが見られる。対局数制限こそどちらもあるものの一日3局指せる「将棋ウォーズ」と月15回打てる「幽玄の間」(しかもこちらは申込ができない)では大きな差が存在する。

 さらに大きな差があるのが有料会員の料金である。「将棋ウォーズ」は月額600円プレミアムと月額960円のスーパープレミアムの2つがあるものの対局数無制限はプレミアムで解放される。一方で「幽玄の間」は月額2200円である。これはライトユーザーには高すぎるのではないだろうか。

 パソコンでは中国の「野狐囲碁」や韓国の「東洋囲碁」など、無料で楽しめる対局サイトはあるものの、「野狐囲碁」のスマホ版は全てが中国語であり、会員登録作業も中国の電話番号か別途アプリが必要なため、気軽に……とは言いづらい側面もある。

 

 ここまで、長々と語ってきたが、私は囲碁が好きだ。そしてこの現状を歯がゆいと感じている。

 他にも趣味の多様化や現代人の時間の使い方が変わったなどの意見もあるのかもしれない。

 しかしながら囲碁には、より多くの人に愛されるポテンシャルがあると思う。

 なぜなら古来より長らく親しまれている囲碁なのだから。

 こんなにも楽しいボードゲームなのだから。